外国人の妊婦に出産や育児の情報を やさしい日本語などで 横浜

外国人の妊婦に出産や育児に必要な情報を正しく理解してもらうため、横浜市にある国際交流団体が、こうした情報をやさしい日本語や外国語で説明できるシートをつくり、ホームページで公開しています。

シートをつくったのは、横浜市にある公益財団法人「かながわ国際交流財団」です。

妊婦は、自治体に妊娠を届け出て母子手帳などを受け取る際、保健師や看護師などから出産や育児に関する必要な情報や手続きについて説明を受けます。

ただ、自治体の担当者の中には、ことばや習慣の違いから外国人の妊婦や家族にうまく説明できないといった悩みを持つ人もいるということです。

このため、団体では、やさしい日本語に加え、英語やベトナム語、ネパール語など5つの言語でこうした内容を説明するためのシートをつくり、今月からホームページで公開しています。

妊娠の届け出から出産後にかけて必要な情報が時系列で掲載され
▽出産する病院は妊娠15週目ぐらいまでに決めて予約することや
▽定期的に妊婦健診を受ける必要があり、補助券を使っても1回3000円から5000円がかかること、それに
▽出産から14日以内に出生届を出さなければならないことなどが盛り込まれています。

シートの使い方を説明する動画も用意されていて、「かながわ国際交流財団」の福田久美子さんは、「母子手帳の交付は妊婦にとって自治体と信頼関係を築くための大切な機会なので、多くの自治体に役立ててほしい」と話していました。