東京大学で入学式 女子学生の割合 過去最高の23%

12日、東京大学の入学式が行われ、3000人余りの新入生が大学生活をスタートさせました。女子学生の割合は23%と、過去最も高くなっています。

東京大学の入学式は東京 千代田区の日本武道館で行われ、ことしは保護者の参加が2人まで認められたほか、マスクの着用も個人の判断に委ねられました。

ことしの新入生は3126人で、女子学生の割合は23%と過去最高となったものの、依然として2割台にとどまっています。

藤井輝夫総長は式のあいさつの中で「東京大学では、およそ10年前に学生の女性比率30%の達成を目指すという目標を立て、あらゆる努力をしてきたが、残念ながら、いまなお、その目標は実現できていない。多様性を高め、集う人たちがのびのびと能力を発揮できることが学問の場として重要だ」と述べました。

入学した女子学生は「東京大学は女性の割合が少ないと感じるので、もっと増えてほしいと思います。将来、官僚になって女性が働きやすい環境を実現することが、私の夢です」と話していました。

別の男子学生は「大学では動物の関係を中心に広い分野を勉強して、ゆくゆくは社会に貢献できるようになりたいです」と話していました。