公立高校で全国初「マンガ学科」の入学式 熊本 高森町

全国の公立高校で初めて「マンガ学科」を新設した熊本県高森町の県立高校で入学式が行われ、出席した1期生の40人がプロの漫画家や出版社社長から祝福される中、新たなスタートを切りました。

高森町の県立高森高校には、今年度からマンガの制作を専門に学ぶ「マンガ学科」が全国の公立高校で初めて新設されました。

10日は1期生となる新入生40人が出席して入学式が行われ、草原俊明校長は「豊かな感性と確かな技術を学び夢への一歩を踏み出してください」とあいさつしました。

式ではプロの漫画家からお祝いの花が贈られたほか、授業などで連携する出版社の社長が出席し、入学を祝福しました。

出版社「コアミックス」の堀江信彦社長は「個性は一つではなく、多面体です。自分の個性に気づけるよう何事にも興味を持つことが大切です。勉強にも取り組んでください。化学や物理は『必殺技』、英語や国語は『セリフ』を考えるために役立ちます」とエールを送りました。

新設される学科では、毎週2時間、プロの漫画家や編集者から直接指導を受けるほか、美術の時間でデッサンの基本を学び、プロが使うような機材を活用した授業も企画しているということです。

新入生の女子生徒は「夢に近づく一歩を踏めました。みんなに負けないくらい、よいマンガを描けるように頑張りたい」と意気込んでいました。