トイプードル「嘱託警察犬」に 石川県警で初 事件捜査に協力

ふだんは民間で育てられ、事件や事故のときに警察の捜査や捜索に協力する「嘱託警察犬」の委嘱式が石川県警察本部で行われました。今年度は、初めて小型犬の『トイプードル』が活動に加わります。

「嘱託警察犬」はふだんは一般の家庭など民間で育てられ、警察からの要請を受けた時に事件や事故の捜査のほか、行方不明者の捜索などに協力します。

石川県では今年度、23頭が嘱託を受けることになり、シェパードやラブラドール・レトリーバーなどの大型犬に加え、石川県の嘱託警察犬としては初めて、小型犬のトイプードルが選ばれました。

6日の委嘱式では、石川県警察本部の泉栄盛三刑事部長が飼い主の代表に嘱託書を渡し、活動への協力を要請しました。

県警察本部によりますと、去年、石川県内では嘱託警察犬が118回出動し、このうち1回が犯罪捜査、残りの117回は行方不明者の捜索でした。

去年までの3年間で7回、行方不明者の発見に貢献しているということです。
嘱託警察犬になった9歳のトイプードル「そら」は小さなころからやんちゃな性格で、飼い主の樋敷美咲さんは、しつけをするためおととしの夏に犬の訓練施設に通わせ始めました。

トレーニングを重ねるうち、においをかぎわけたりたどったりする警察犬としての能力が開花し、嘱託を受けることになったということです。

飼い主の樋敷美咲さんは「本当に警察犬になれるとは思っていませんでしたが、この子の能力を信じて社会貢献したいです」と話していました。