JAL 3年ぶり全職種参加の入社式 去年の6倍以上 約2000人出席

コロナ禍で低迷していた旅客需要が回復しつつある航空業界では、日本航空で3年ぶりにすべての職種が出席して入社式が開かれ、去年の6倍以上となるおよそ2000人の新入社員が決意を新たにしました。

日本航空は新型コロナの影響で経営が悪化し、おととしと去年の2年間はパイロットなど一部の職種を除いて、採用を見送っていました。

ことしの新入社員は、旅客需要の回復を見据えて、およそ3年ぶりにすべての職種で採用が行われ、羽田空港の格納庫で開かれた3日の入社式には、グループ会社を含めて去年の6倍以上となるおよそ2000人が出席しました。

式では、新入社員が先輩からの激励のメッセージが記された紙飛行機を持ち、「テイクオフ」というかけ声とともに一斉に飛ばし、決意を新たにしました。

新入社員のなかには、客室乗務員の採用再開を待ってほかの業種から転職する人もいました。

その一人、芹澤せらんさんは「コロナ禍で採用がなかった期間のさまざまことを思い出しました。いまは感謝の気持ちでいっぱいです。明るく親しみのある客室乗務員を目指したい」と話していました。

日本航空の赤坂祐二社長は、「コロナ禍で航空業界に入りたくても入社できなかった人がたくさんいて申し訳なかったが、今後は多くの人を採用したい。会社や社会を自分たちで変えていくという気概をもって、ぜひチャレンジしてほしい」と話していました。