日本の工芸品や建築物のデザインの魅力紹介 ブラジルで展示会

日本の各地に伝わる工芸品や建築物などのデザインの魅力を海外の人たちに知ってもらおうという展示会が、南米のブラジルで始まりました。

展示会は、日本の生活文化に潜むデザインの魅力を広く発信しようと、ブラジルの最大都市サンパウロに日本政府が設けている広報拠点「ジャパン・ハウス」が企画しました。

展示品は、いずれも世界の第一線で活躍する日本の建築家やデザイナーが各地で見つけ出したものです。

このうち、岩手県にある縄文時代の御所野遺跡から出土した土器などを展示したコーナーでは、1万年前の日本の生活空間にも精巧なデザインが存在したことを紹介しています。
また、岡山県のメーカーが製造した船舶用の「プロペラ」は、職人たちが最も効率的な形状を追求した結果、美しくむだのないデザインにもなったということです。

このほか、鹿児島県の奄美大島で祭りの際に使われたとされる伝統衣装など、日本固有のデザインが訪れた人たちの関心を集めていました。

「ジャパン・ハウス・サンパウロ」のナターシャ・ジーネン企画局長は、「デザインは至る所にあり、美しさは私たちの周りに存在するという日本人の考え方は、私たちブラジル人にとって学ぶべき点がたくさんあります」と話していました。