「沖縄県民の台所」那覇の公設市場 建て替え終え 営業を開始

「沖縄県民の台所」として親しまれ、観光客にも人気の那覇市の公設市場が、老朽化に伴う建て替えを終えて、19日から営業を開始しました。

新しくオープンした那覇市の第一牧志公設市場では、19日、記念の式典が開かれ、沖縄の伝統の踊り、エイサーなどが披露されました。

式の中で、粟國智光組合長は「沖縄の食の魅力の発信拠点だけでなく、商売人の原点の場所として、多くの人に利用してもらえればうれしいです」とあいさつしました。

「沖縄県民の台所」として親しまれてきたこの市場は、老朽化のため4年前から建て替え工事が行われていましたが、地盤の影響で開業がおよそ1年延期されたため、待ちに待ったオープンとなりました。

新しい市場は地上3階建てで、1階には鮮魚や精肉の販売店、2階には飲食店があり、1階で購入した食材を調理してもらう「持ち上げ」も引き続き楽しめます。また、3階には料理が体験できる調理室などが入っています。

昆布店の75歳の女性店主は「不安もありましたが、多くのお客さんが来てくれて元気をもらえました。これからも頑張りたいです」と話していました。

肉を買いに来たという那覇市の60代の女性は「前の市場にはない新しいお店がたくさん入っているので、これから楽しみです」と話していました。