首都圏のJR・私鉄 運賃10円値上げ “バリアフリー化促進”で

18日から首都圏のJRや一部私鉄の運賃が引き上げられます。
バリアフリー化を進めるための費用を運賃に上乗せする制度を活用するもので、各社は駅のホームドアなどの整備を加速させることにしています。

「鉄道駅バリアフリー料金制度」は、駅などのバリアフリー化を進めるため、転落防止のホームドアやエレベーターの設置などの費用を運賃に上乗せして鉄道の利用者に幅広く負担してもらう国の制度です。

この制度を初めて活用して18日から料金を上乗せするのは、
▽JR東日本の首都圏の主な路線と、
▽東京メトロ、
▽西武鉄道、
▽小田急電鉄、
▽横浜高速鉄道、
▽東武鉄道、
▽相模鉄道、
それに
▽JR東海の一部です。

普通運賃に一律で10円が上乗せされるほか、通勤定期の運賃も、1か月の場合であればJR東日本は280円、東京メトロは370円、私鉄は600円が加算されます。

これにあわせ、JR品川駅では18日未明、高さ1メートル、幅4.7メートルの運賃の表示板などを新しくしたり、券売機の脇にある運賃表を取り替えたりする作業が行われました。

今後、JR西日本や阪急電鉄などの関西の私鉄や、福岡の西日本鉄道でも制度を活用した値上げが実施される予定で、各社はこの制度で得られた運賃収入をもとに、バリアフリー化を加速させることにしています。