台湾 日本の奨学金で日本に留学した人たちの同窓会

台湾の台北にある日本の窓口機関は、日本の奨学金で台湾から日本に留学した人たちの同窓会を5日に開き、今後も日本と台湾の交流促進をはかっていく方針です。

同窓会は台北にある日本の窓口機関、日本台湾交流協会が去年、設立50年となったことから企画し、会場のホテルには元留学生などおよそ200人が集まりました。

この中で、協会の服部崇副代表が「心と心の交流を進めることにより、日本と台湾の信頼と友情が築かれてきました。ともに日台関係の深化のために働いていきましょう」とあいさつし、今後も交流促進を図っていく方針を示しました。

同窓会では、1966年から日本に留学し、帰国後、台湾の司法院長を務めた頼浩敏氏もあいさつしました。
そして、ことし日本に留学する予定の30人も紹介されました。

日本と台湾は1972年の日中国交正常化を受けて外交関係が断絶しましたが、日本台湾交流協会が台湾の学生に留学のための奨学金を支給し続けました。

外交関係があった時代の国費留学生と合わせると、これまでに3100人以上が日本の奨学金で留学を経験したということです。
来月から東京大学に留学するという20代の女性は、「日本では農業の人手不足にどのように取り組んでいるのか学びたい」と話していました。