コロナ禍で始めた手話で校歌斉唱 卒業生の門出祝う 大分 日田

大分県日田市の高校で、コロナ禍で始めた手話で校歌を「歌う」取り組みが行われ、卒業生の門出を祝いました。

日田市の県立日田三隈高校では、卒業生111人、それに在校生や保護者250人余りが参加して、3月1日、卒業式が行われました。

この高校では、マスクを着用するかどうか、生徒たちの判断に任せる形が取られましたが、ほとんどの生徒がマスクを着用して臨み、卒業証書の授与などが行われました。

コロナ禍で、校歌を合唱する機会がなかった3年生たちは声を出さず、手話で校歌を歌う取り組みを去年から続けていて、式の最後の校歌斉唱では、卒業生たちが手話で校歌を歌い上げました。

卒業生たちは、マスク越しに笑顔や涙などを浮かべ、互いの門出を祝福していました。

卒業生の朝井魅誓さんは「これでみんなとお別れすると思うとさみしい気持ちでいっぱいです。将来は特別支援学校の先生になりたいので、手話を覚えた経験を生かしたいです」と話していました。