幼児特化の冷凍食品も “親が罪悪感抱かない”商品開発進む

働きながら子育てする人の負担を軽減しようと、食品メーカーの間では乳幼児の食事作りの時間を短縮する商品の開発が進んでいます。

このうちハウス食品グループ本社は、離乳食を終えてから6歳ごろまでの幼児向けに特化した冷凍食品を開発し、傘下の企業を通じて先月、発売しました。

商品はハンバーグやさわらのクリーム煮など12品目で、いずれも野菜を5種類以上使い、子どもが食べやすい具材の大きさや味付けに加工されています。定額制で購入した商品が自宅などに配送される仕組みのため、買い物の手間を省けるということです。

会社によりますと、時短につながる幼児向けの食品は乳児向けと比べてまだ品ぞろえが少ないということで、新規事業開発部の岸健人さんは「夜は時間がなく、子どもの遊んでほしいというお願いに十分応えられないとする声も多く、時短しながら栄養バランスにも配慮できて親が罪悪感を抱かない商品作りを心がけた」と話しています。

一方、江崎グリコは乳児向けの液体ミルクのパッケージを改良して賞味期限を従来の1.5倍の9か月に延ばした商品を去年、発売しました。このミルクは、乳児用の器具を使えばそのまま飲めるため、お湯や哺乳瓶が必要な粉末のミルクよりも利便性が高く、去年10月から12月の売り上げは前の年の同じ時期の2.8倍に伸びたということです。