SNSで犯罪被害や加害者に 警視庁が中学生に注意喚起イベント

SNSを通して中高生が犯罪に巻き込まれるケースが相次いでいるとして、警視庁は中学生を対象にしたイベントを開き、実際に起きた事例を紹介しながらインターネットの利用の注意点などを伝えました。

警視庁が三鷹市で開いたイベントには、都内の中学校合わせて4校の1年生と2年生、およそ400人が参加しました。

会場には、お笑いコンビのティモンディの2人も招かれ、SNSを利用する際のリスクが実際の事例をもとにしたクイズ形式で紹介されました。

参加者たちは、SNSでは知り合った相手から下着姿の写真を送るよう脅されたり、投稿の内容から学校が特定され、つきまといの被害につながるおそれがあることなどの説明を受けていました。

都内では、おととし1年間に18歳未満がSNS上で知り合った相手から裸の画像を送るよう強要される「自画撮り」の被害が、警視庁が立件したケースだけで29件確認されていて、被害者の中には小学生や中学生も含まれていたということです。

また、15日のイベントでは、SNS上で加害者となるリスクについても紹介され、悪ふざけのつもりで行った投稿が発端になって逮捕されたり、多額の賠償を求められたりすることもあるとして、警視庁の担当者が注意を呼びかけていました。

参加した生徒は「SNSの危険性について分かっていたつもりだったが、より気をつけようと思った」などと感想を話していました。

15日のイベントの様子は、都内の中学校にオンラインで配信され、教材として活用されるということです。