“カズ” 三浦知良 今季はポルトガル2部オリベイレンセに移籍

サッカーの元日本代表で55歳のカズ、三浦知良選手が、プロ38年目の今シーズン、ポルトガル2部リーグのオリベイレンセに移籍することが発表されました。

昨シーズン、JFLの鈴鹿ポイントゲッターズでプレーした三浦選手は、先月16日、チームから期限付き移籍の期間が満了したことが発表されました。

三浦選手が所属する横浜FCは1日、三浦選手がこれまでつけてきた背番号「11」にちなんで現地時間の11時11分、ポルトガル2部リーグのオリベイレンセに期限付きで移籍すると発表しました。

移籍期間はことし夏までで、背番号は「11」を予定しているということです。

オリベイレンセは、1922年に設立された100年以上の歴史があるクラブで、経営権は横浜FCの親会社が取得しています。
クラブ側としては横浜FCとの連携を通じて、選手やスタッフを強化していきたい考えで、三浦選手には選手としてだけではなく、ほかの選手の移籍の橋渡し役などとしても期待しています。
55歳の三浦選手は、昨シーズン、JFLのリーグ戦18試合に出場して2得点をあげ、JFLの最年長得点記録を更新しました。

今月26日に56歳になる三浦選手は、プロ38年目の今シーズン、再び海外でプレーするにあたって「スタッフ、チームメートをはじめ皆様に支えられ、新しいチャレンジができることに感謝申し上げます。新天地でも自分らしくプレーしている姿を皆様へ届けられるように努力いたします」とコメントしています。

5か国目の海外挑戦に

三浦選手は1982年、15歳の時に単身でブラジルに渡り、18歳で名門サントスと契約しました。そして、複数のチームを渡り歩き、1990年までブラジルでプレーしました。
その後、日本に戻り、Jリーグの発足時はヴェルディ川崎でプレーして、1994年にイタリアのジェノアに1年契約の期限付きで移籍しました。

当時、アジアで初めて世界最高峰の1つ、イタリア1部リーグでプレーする選手として注目されました。
このあと再びJリーグに戻った三浦選手は、1999年クロアチアに渡り、1部リーグのザグレブでプレーしました。
その後、Jリーグの京都パープルサンガやヴィッセル神戸でプレーした三浦選手は、横浜FCに在籍していた2005年、オーストラリアのシドニーFCに期限付きで移籍し、リーグ戦や各大陸の優勝チームが集まってクラブ世界一を争う「世界クラブ選手権」に出場しました。

三浦選手は昨シーズン、鈴鹿ポイントゲッターズで2得点を挙げ、JFLの最年長得点記録を55歳259日と更新していて、今回がブラジル、イタリア、クロアチア、オーストラリアに続き、自身5か国目の海外挑戦となります。