都営バスに「バイオ燃料」 ミドリムシなど原料 約1か月間運行

脱炭素社会の実現に向けて東京都は、都営バスの燃料に環境への負荷が少ないとされる藻の一種、ミドリムシなどを原料とした「バイオ燃料」を使用する取り組みを始めました。

東京都は25日から新宿や池袋など都心を走る7つの路線の都営バスで、燃料に「バイオ燃料」を使用する取り組みを始め、都庁で小池知事らが出席して出発式が行われました。

この「バイオ燃料」は藻の一種、ミドリムシや使用済みの植物性の油が原料になっていて、燃焼させると二酸化炭素は発生しますが、ミドリムシや植物が成長する過程で二酸化炭素を吸収するため、排出量をゼロとみなすことができるということです。

燃料のうち8割が軽油で、2割が「バイオ燃料」となっていて、25日から1か月程度、運行されるということです。
式のあと小池知事は「気候変動対策は待ったなしだ。エネルギー危機は電気代の値上がりなどで体感していると思う。こうした危機は新しいものに取り組むチャンスでもあり、環境に優しいエネルギーを皆で定着させていきたい」と述べました。