全国で氷点下の厳しい冷え込み 各地で交通機関に影響や渋滞

この冬一番の非常に強い寒気の影響で西日本から北日本の日本海側を中心に雪が降り続いているほか、ふだん雪が少ない平地でも雪が積もっています。各地で交通機関への影響や道路の渋滞が発生していて、最新の情報を確認するようにしてください。また、全国的に氷点下の厳しい冷え込みとなっていて、路面や水道管の凍結による被害にも十分な注意が必要です。

気象庁によりますと、日本付近では冬型の気圧配置が強まり、上空にはこの冬一番の非常に強い寒気が流れ込んでいます。

全国的に10年に一度程度の低い気温となる見込み

西日本から北日本の日本海側を中心に雪が降り続いていて、
午前8時までの3時間には
栃木県日光市土呂部と福島県猪苗代町で10センチ、
岡山県真庭市蒜山で9センチの雪が降りました。

岡山県真庭市蒜山では、午前8時までの24時間の降雪量が93センチに達し、観測史上、最も多くなりました。

ふだんは雪が少ない平地でも積もっていて、
午前8時の積雪は
京都市で12センチ、
津市で10センチ、
広島市で5センチ、
水戸市で4センチ、
長崎市と和歌山市で3センチ、
神戸市で2センチ、
千葉県銚子市で1センチなどとなっています。

北日本から西日本の日本海側を中心に風も強まり、北海道奥尻町では午前8時前に30.8メートルの最大瞬間風速を観測しました。

また、気象庁は10年に一度程度の低い気温となる見込みだとしていて、
午前8時までの最低気温は、
札幌市でマイナス12.8度、
仙台市でマイナス7.5度、
新潟市と熊本市でマイナス5.8度、
広島市でマイナス4.2度、
高知市でマイナス3.9度、
名古屋市でマイナス3.8度、
鹿児島市でマイナス3度、
東京の都心でマイナス2.9度、
大阪市でマイナス2度などとなっています。

太平洋側平地でも大雪おそれ

強い冬型の気圧配置は26日まで続く見込みで、日本海側を中心に大雪や猛吹雪となるおそれがあり、太平洋側の平地でも大雪になるおそれがあります。

26日朝までの24時間に降る雪の量は、いずれも多いところで、
東北で80センチ、
北海道と北陸、新潟県で60センチ、
関東甲信と近畿で50センチ、
東海で40センチ、
中国地方で30センチと予想されています。

その後、27日朝までの24時間の降雪量は、
東北で40センチから60センチ、
新潟県で30センチから50センチ、
北海道と北陸で20センチから40センチと予想されています。

全国的に非常に強い風が吹き、25日の最大風速は
北海道で25メートル、東北、新潟県、関東甲信で20メートルと予想され、これらの地域の最大瞬間風速は30メートルから35メートルに達する見込みです。

波も高くなり、各地で大しけとなる見込みです。

路面の凍結による交通影響 暴風や高波に警戒を

気象庁は、大雪や猛吹雪、路面の凍結による交通への影響や、暴風、高波に警戒するとともに、水道管の凍結や着雪による停電などにも十分注意するよう呼びかけています。

大雪や低温の影響で、各地で交通機関への影響や道路の通行止め、それに渋滞などが発生しています。

最新の情報を確認し、大雪や暴風雪が予想されている地域では不要不急の外出を控えるようにしてください。