キャンドルの火で「核戦争を許すな」核兵器禁止条約2年 広島

核兵器禁止条約が発効して22日で2年になるのに合わせて、市民団体のメンバーがキャンドルの火をともしてロシアによるウクライナへの軍事侵攻に抗議するとともに核兵器廃絶を願うイベントが、広島市の原爆ドームの前で開かれました。

広島市中区の原爆ドームの前で開かれたイベントは、核兵器の廃絶を訴える市民団体が主催し、およそ50人が集まりました。

参加者が午後5時半ごろから火をともしていくと、およそ1500本のキャンドルの火で「ウクライナに平和を。核戦争を許すな」という意味の「PEACE FOR UKRAINE. NO NUKE WAR」という文字が浮かび上がりました。

そして、市民団体の顧問を務める森瀧春子さんが「絶望感を感じることもあるが、この瞬間に殺されたり傷つけられたりする人からみると、核兵器を使うという脅しがいかに非人間的なものかを訴える義務が広島にはあると思う」と述べました。

市民団体では、キャンドルの様子を写真に撮って、SNSなどを通じて世界に発信することにしています。

イベントのあと森瀧さんは「条約の発効から2年たっても現実が条約からあまりにかい離していることには、じくじたる思いだ。核の抑止力に頼る国にもっと強く立ち向かっていかないといけない」と話していました。