“18歳成人”初の成人の日 成人式の対象はほとんどが20歳

9日は成人年齢が18歳に引き下げられて初めてとなる成人の日です。ことしの成人式についてNHKが調べたところ、18歳の新成人を対象に行うのは全国で3つの市と町にとどまり、ほとんどが従来どおり20歳を対象としていることがわかりました。

総務省の推計によりますと、成人年齢の引き下げを受け、ことしの元日を新たに成人として迎えた人は18歳が112万人、19歳が113万人、20歳が117万人となっています。

成人式を何歳で行うか、NHKが全国47の都道府県に問い合わせたところ、18歳の新成人を対象とするのは3つの市と町にとどまり、ほとんどの自治体が20歳のままであることがわかりました。

背景には、受験や就職活動のシーズンと重なることなどがあるとみられ、18歳を対象とする大分県国東市と三重県伊賀市、宮崎県美郷町は、いずれも時期をずらして式典を行う予定です。

このうち「成人としての自覚と責任を早めに促すため」として18歳での実施を決めた大分県国東市は5月に式典を行う予定で、内容も従来はスポーツ選手などによる講演でしたが、18歳になれば親の同意なく契約ができるようになったことを踏まえ、消費者トラブルなどへの注意を促すものにするということです。

一方、20歳を対象とする自治体では、式典の名称を「二十歳のつどい」や「二十歳を祝う会」などに変えたところも多く、ふるさとの友人と久々に顔を合わせる同窓会的な意味合いがこれまで以上に強くなりそうです。