サッカー ワールドカップで初の女性審判員 山下良美さんが会見

サッカーのワールドカップカタール大会で、女性で初めて審判員として選ばれ、第4審判を務めた山下良美さんが会見を行い、女性がワールドカップで審判を務めたことについて、「この先につながってほしいし、継続していけるように私自身も全力を注いでいきたい」と述べました。

サッカーのワールドカップカタール大会では、初めて女性の審判員が選ばれ、山下さんは、その1人で、主審の候補にも入りました。

山下さんは、1次リーグのベルギー対カナダの試合で主審の判定の支援などをする第4審判を務め、選手交代の際に、背番号が記された表示板を掲げたり、会場にアディショナルタイムを知らせたりする役割を果たしました。

山下さんは、この試合を含めて今大会、6試合で第4審判を務めました。
山下さんは今月9日に帰国し、15日にオンラインで会見を行い、「最初に任された試合は身の引き締まる思いだった。審判団の1人として、いいゲームにするという責任を感じた。90分通して緊張感を持って、腰にある主審などとコミュニケーションが取れるボタンに手を当てながら集中していた」と振り返りました。

ワールドカップの魅力について、「画面上でも見えてはいるが、サポーターがうれしさを爆発していたり、悔しくて泣いていたり、サッカーは心を動かす、すごいスポーツだと改めて感じた。より魅了されて帰ってきた」と話しました。
そのうえで、「大会に参加することができたこと、女性の審判員がワールドカップの試合で審判を務めたことは、この先につながってほしいと思っている。ここで終わってしまっては意味がないので、継続していけるように、私自身もまた、任された目の前の1試合に全力を注いでいきたい」と話しました。