2024年度発行の新紙幣 ATMや自販機で正しく識別できるかテスト

2024年度上半期に新しいデザインの紙幣が発行されるのを前に、ATMや自動販売機が紙幣を正しく識別できるか確認するテストが行われ、準備が本格化しています。

政府は、偽造防止などを目的に、一万円札、五千円札、千円札の3種類の紙幣のデザインを一新し、2024年度の上半期に新紙幣が発行される予定です。

この新紙幣がATMや自動販売機などで正しく識別できるかを確認するテストが21日、国立印刷局で報道陣に公開されました。

新紙幣には世界で初めてとなる最先端のホログラム技術が導入され、紙幣を斜めに傾けると肖像が立体的に動いて見えるほか、「すかし」は肖像を映し出すだけではなく、紙の厚みを微細に変え、高精細な模様を施しています。

テストには、29のメーカーなどが参加していて、機器に新紙幣のサンプル券を読み取らせて動作に異常がないかなどを確認していました。

日銀 発券局の渋谷一守さんは「新しい日本銀行券が皆さんに愛されて、使ってもらえることを願っている。そのために準備をしっかり進めているので、ぜひお手元に届く日を心待ちにしていてほしい」と話していました。