観光地に”有料のゴミ箱”設置し分別を促す実証実験 群馬

秋の紅葉シーズンに大勢の観光客が訪れる群馬県みなかみ町の「谷川岳ロープウエー」で、ゴミを分別して捨ててもらうために有料のゴミ箱を設置して効果を確かめる実証実験が行われています。

「谷川岳ロープウエー」は、日本百名山の1つ、谷川岳を間近に見られることから年間30万人が利用していて、紅葉が見頃を迎えているこの時期は大勢の観光客が訪れています。

一方で自動販売機の横にあるペットボトルやビン・カンの回収箱に、弁当箱が捨てられるなど、観光客が持ち込むゴミの問題が長年の課題となっています。

ゴミ処理には費用がかさむこともあり、ゴミは持ち帰ってもらうことが前提でしたが、有料のゴミ箱を設置することで効果を確かめる実証実験を行うことになり、先月下旬から始まりました。

有料のゴミ箱は「谷川岳ロープウエー」を結ぶ2つの駅にそれぞれ▽燃えるゴミ▽ペットボトル▽ビン・カンの3種類が置かれ、スマートフォンでQRコードを読み取ったうえで1回100円をキャッシュレス決済で支払い、ゴミを捨てられる仕組みです。

運営会社の大塚弥生マネージャーは「訪れた人たちが谷川岳の恵まれた自然を守ることができるという意識を持ってもらえれば」と話していました。

この実証実験は来月中旬まで行われます。