豪華寝台列車「ななつ星」 茶室備えた新車両お披露目 JR九州

JR九州の豪華寝台列車「ななつ星」が、運行開始9周年に合わせて一部、リニューアルされ、「茶室」などを備えた真新しい車両が12日、福岡市の博多駅でお披露目されました。

JR九州が運行する「ななつ星」は、豪華な客室に宿泊しながら九州の7県をめぐる人気の寝台列車で、7つの車両のうち2号車と3号車が3か月かけてリニューアルされました。

このうち、2号車には、乗客たちが歓談やイベントを楽しめる「サロン」のほか、九州各地の銘茶を味わえる「茶室」が新たに設けられました。
そして、3号車には、福岡市の「博多織」のグッズや佐賀県の有田焼の食器など九州各地を代表する伝統工芸品などが購入できる「ギャラリーショップ」などが設けられました。

また、リニューアルに伴って、乗客の定員を30人から20人に減らし、おもてなしにさらに力を入れるということです。
リニューアルに携わった工業デザイナーの水戸岡鋭治さんは「世界の一流ホテルに負けない空間を提供できると自負している。感動体験に出会っていただけると信じている」と話しました。

JR九州の福永嘉之鉄道事業本部長は「九州の文化、歴史の重みをつなぎ、日本を元気にするよう走らせていきたい」と話していました。