りんごの収穫に月面探査ロボットの技術を活用 青森 弘前

月面探査に使われる先端技術を搭載したロボットを活用し、担い手不足に悩むりんご園の収穫作業を効率化しようという実証実験が青森県弘前市で行われました。

実証実験は宮城県のベンチャー企業が進めていて、弘前市のりんご園でロボットの試験運転が行われました。

ロボットにはNASA=アメリカ航空宇宙局の宇宙研究開発で使用された、月面探査ロボットの技術が活用され、凹凸の多い畑でも作業できます。

ロボットはコントローラーで操作され、木などをよけながらりんごが入ったかご、およそ5キロを載せて移動していました。

ロボットには自動運転機能も搭載され、かごを倉庫など指定された場所に自動で運ぶことができるということです。

この企業は今後、荷台の昇降機能やバッテリーを家庭で充電できるようにするなどの改良を加え、来年4月から試験的に農家に有償で貸し出すことにしています。
ベンチャー企業「輝翠TECH」のタミル・ブルーム代表は「農家の人手不足や高齢化が進む中、負担を軽減できるようなロボットを実現したい」と話していました。

りんご農家の一戸小希子さんは「常に人手が足りないので自動で運んでくれるのは助かります」と話していました。