パラシュートで商品届く 離島へドローン配送開始 長崎 五島

長崎県五島市で本土とを結ぶ直接の交通機関がない「2次離島」の島に食品や生活用品をドローンで送り届けるサービスが始まりました。

五島市の2次離島、嵯峨島は、およそ100人が暮らす高齢者の多い島で、生活用品を販売する商店が1軒ありますが、ことしいっぱいで閉店する予定です。

このため、同じ五島市の福江島でドローンを使った配送を行っている会社が、福江島のスーパーから食品や生活用品をドローンで送り届けるサービスを始めることになり、26日、配送を開始しました。

配送は週に3回、1日に4便の体制で行われ、ドローンは目的地の上空に着くとパラシュートが付いた商品入りの箱を落とし、再び同じルートを飛行して戻ります。
ドローンは片道およそ50キロのルートを30分ほどで飛行するということです。
商品を受け取った吉田武雄さんは「島の店がなくなったら不便になるので、いい取り組みだと思います」と話していました。

配送を行う会社の松山ミッシェル実香社長は「薬や日用品以外にもさまざまなニーズに応え、多くの人にとって利便性の高い配送サービスにしていきたい」と話していました。