エリザベス女王の国葬 ひつぎはウィンザー城内の礼拝堂に埋葬

イギリスのエリザベス女王の国葬が19日、首都ロンドンで行われ、女王のひつぎは晩年の住まいとしていたウィンザー城内の礼拝堂に埋葬されました。
その様子はイギリス各地で中継され、多くの人が長年、国に尽くした女王に最後の別れを告げました。

今月8日に96歳で死去したエリザベス女王の国葬は19日、ロンドン中心部のウェストミンスター寺院で行われました。

イギリスではチャーチル元首相以来57年ぶりとなった国葬には、日本から天皇皇后両陛下が参列されたほか、各国の王族や首脳など合わせて2000人以上が参列しました。

国葬のあと、女王のひつぎは長男のチャールズ新国王や孫のウィリアム皇太子などとともに、エリザベス女王が晩年の住まいとしていたウィンザー城へ向かいました。

ひつぎは途中で霊きゅう車に乗せられ、ウィンザー城に続く数キロの並木道では多くの人がゆっくりと進む様子を見守りました。

沿道に家族と一緒にきていた女性は「最後に女王のひつぎを見ることができて、私の人生にとって、とてもよかった」と話していました。

そして、ウィンザー城内のセントジョージ礼拝堂で式典が行われ、王室のメンバ-が見守る中、女王のひつぎは夫のフィリップ殿下も眠る礼拝堂の一角に埋葬されたということです。

イギリスでは19日は休日となり、各地の公園や広場に設けられた大型スクリーンや映画館でも国葬やひつぎがウィンザー城へ向かう様子などが中継され、多くの人が70年にわたって国に尽くした女王に最後の別れを告げました。

エリザベス女王は「イギリスの母」とも言われ、国民に広く敬愛されていただけに後を継ぐチャールズ新国王が今後、国民とどう向き合うのかが注目されています。