通園バス“万一の際はクラクションを”園児に教える 埼玉 狭山

今月、静岡県の認定こども園で3歳の女の子が通園バスの車内に取り残され熱中症で死亡した事件を受けて、埼玉県狭山市の幼稚園で園児たちに万一の際は誰かが助けに来てくれるまでクラクションを鳴らし続けることを教える取り組みが行われました。

この取り組みは、狭山市の武蔵野短期大学附属幼稚園で行われ、年少の園児や保護者など合わせて100人余りが参加しました。

園児が通園バスに取り残されたことを想定し、はじめに警察官が、万一の際は誰かが助けに来てくれるまでハンドルのラッパのマークを押し続けることを園児たちに教えました。

このあと園児たちは通園で使うバスの運転席に行って、実際に手で押したり、力が足りない時に備えてハンドルに座ったりしてクラクションを鳴らしていました。

園児の保護者は「すぐにこういった取り組みをしてくれてとてもありがたいです」と話していました。

この幼稚園では、ふだんからバスの運転手と職員が中に残っている子どもがいないか確認しているということです。

小島直子園長は「緊急時には運転席に行って命を守る行動をとるよう園児たちに今後も教えていきたいと思います」と話していました。