宮城 村井知事 介護人材求めてベトナムを訪問

日本で高齢化が進み、介護人材の不足が懸念される中、宮城県の村井知事は日本に最も多くの技能実習生を送り出しているベトナムを訪れ、県内での実習を呼びかけました。

ベトナムを訪れている宮城県の村井嘉浩知事は8日、首都ハノイ近郊にある技能実習生を目指す人たちのための研修施設を訪れました。

ベトナムは日本に最も多くの技能実習生を送り出している国です。

宮城県では、高齢化が進むなか2040年度に介護人材が1万3700人余り不足すると予測されています。

村井知事はベトナムの若者たちが日本語で介護の方法などについて学ぶクラスを見学したほか、宮城県の文化や伝統を紹介し、県内での実習を呼びかけました。

視察のあと、村井知事は「これから人口減少が急激に進む中、介護などの人材が間違いなく足りなくなる。ベトナムの実習生は優秀な方が多いと聞いているので、提携して今後の人材不足を補いたい」と話していました。

ただ、最近円はベトナムの通貨ドンに対しても値下がりしており、技能実習生が得られるドンベースでの収入は実質的に減ってきていることなどから、行き先を台湾などに変更する実習生もいて、人材確保が課題となっています。