外国人が「やさしい日本語」で地震への対応学ぶ 東京 中野

日本に住む外国人にやさしい日本語を使って地震への対応などを学んでもらう取り組みが、4日、東京・中野区で行われました。

この取り組みは、消防や警察、中野区が協力して開き、日本に住む外国人や通訳のボランティアなどおよそ150人が参加しました。

この中で、各担当者は、短い文章で漢字にはふりがなのついた、やさしい日本語の説明書きを示し、参加者に防災や緊急時の対応を学んでもらいました。
このうち地震については、「地震の時は机、テーブルの下に入ります。机、テーブルがないときはクッションなどを頭の上に置きます」などと発生直後にとるべき対応をわかりやすく説明していました。

また、110番など通報のしかたについては「あわてず、はっきり、正確に」が大切で、住所のわからない時は電柱の表示を見たり、交差点や近くの店の名前を伝えてほしいと呼びかけていました。

子どもと参加していた中国人の30代の女性は、「とてもいい経験になりました。これから役に立つと思います」と話していました。
中野消防署災害対策調整担当課長の堀井洋一消防司令長は「私たちもやさしい日本語を勉強して、外国人と相互にコミュニケーションを深めながら情報発信をしていきたい」と話していました。