「フィッシング詐欺」報告 7月は過去最多の10万件超 新手口も

偽のサイトなどに誘導して個人情報などをだまし取るフィッシング詐欺に関する報告件数が、先月は初めて10万件を超え、過去最多となりました。国税庁をかたって「未払いの税金がある」などとショートメッセージで誘導する新たな手口も確認され、フィッシング対策協議会が注意を呼びかけています。

フィッシング対策協議会によりますと、フィッシング詐欺に関するメールなどの報告件数は、先月は10万7948件と初めて10万件を超えました。

また、メールなどから誘導して個人情報などを入力させてだまし取るフィッシングサイトの数も先月は4万9188件と、いずれも1か月当たりの件数として過去最多となりました。

差出人を正規ものと同じ表記に偽装した「なりすまし」メールが多い状況が続いていて、今月に入って、国税庁をかたって「税金のお支払い方法に問題があります」とか「未払い税金お支払いのお願い」などとフィッシングサイトに誘導するショートメッセージも確認されています。
リンク先にアクセスすると、クレジットカード情報の入力を求められたりプリペイドカードで支払うよう指示され、発行コードを求められたりすることがあるということです。国税庁は「国税庁ではショートメッセージの案内は送信していない」としています。

協議会は、クレジットカード情報などの入力を要求された場合は、サイトが本物かどうかを十分に確認するよう呼びかけています。