記録的大雨 青森のりんご園 浸水など深刻被害“支援や対策を”

記録的な大雨で、青森県内のりんご園では水につかるなどして深刻な被害が出ています。
農家の人たちは行政の支援や対策を求めています。

先週の大雨の影響で、弘前市では岩木川や平川から水があふれ、河川敷を利用したりんご園の多くが水につかりました。

このうち2つの川の合流地点にある大川登さん(81)のりんご園では、およそ35アールの敷地の全域に水が流れ込みました。

このりんご園では、今月初めの大雨でも木が半分ほどの高さまで水につかり、泥を取り除くなどの作業を進めていましたが、そのやさきに先週の大雨となり、すべての木が水につかったということです。
大川さんによりますと、ことしは実が大きく育ち豊作を期待していましたが、たび重なる浸水で収穫は見込めず、被害額はおよそ200万円に上る見通しだということです。

また自力での復旧は難しいということで、大川さんはほかの農家と連携して市や県、国などに対し復旧に向けた災害ボランティアの支援や、今後に備えて川の堤防を高くするなどの対策を求めることにしています。

大川さんは「今月初めの雨と比べても今回のほうが被害が大きくことしの収穫は諦めた。川の氾濫がなくなるよう堤防をもっと高くするなど対策を進めてほしい」と話していました。