「キー閉じ込み」 車内の子どもが熱中症に JAFが注意呼びかけ

車内に鍵を置いたまま車を降り、誤ってドアがロックされる「キー閉じ込み」によって、暑さの中で車内に子どもが取り残される事案が発生しているとして、JAF=日本自動車連盟は注意を呼びかけています。

JAFによりますと、「キー閉じ込み」によって車内に子どもが取り残され、JAFが出動した事案が去年8月は1か月間で63件発生し、中には、緊急性が高いと判断され、通常の解錠作業ではなく、ドアガラスを割るなどして救助した事案もあったということです。

また、JAFの聞き取りに対し、「子どもに鍵を持たせていたらロックボタンを押してしまった」と回答するケースもありました。

JAFが行った実験では、外気温が32度の状況で、車内温度はひなたでは20分で40度を超え、日陰でも30分で35度を超えたということで注意を呼びかけています。
熱中症に詳しい帝京大学医学部附属病院高度救命救急センターの三宅康史センター長は「真夏の車内の暑さ指数は短時間で危険なレベルに達し、子どもは汗をかく能力が低いため熱中症になりやすい。お盆の時期は車を久しぶり使う人もいるので万が一のためにも駐車場は日陰や地下を選び、車を降りる際は必ず子どもを連れて行くなど十分気をつけてほしい」と話しています。