富士山 静岡県側で山開き ふもとの富士山本宮浅間大社で開山式

富士山の静岡県側では10日、山開きを迎え、ふもとの富士宮市にある浅間大社で開山式が行われました。

富士山は10日、静岡県側の3つの登山口で山開きを迎え、本格的な夏山シーズンに入りました。

このうち、富士宮市にある登山口には朝から多くの登山者が集まり、午前9時に県の関係者が登山道に設置された看板と柵を撤去すると、次々に山頂を目指して登り始めました。

広島県からきた男性は「きのうまで雨の予報でしたが、晴れてくれてよかったです。しっかり山頂まで登ってきます」と話していました。
また、ふもとの富士宮市にある富士山本宮浅間大社では開山式が行われ、関係者およそ100人が参加して富士山の登山バスを出迎えると神職とともに登山の安全を祈願しました。

そして、白装束姿の観光関係者が富士山の標高にちなんだ長さ3.776メートルの「大金剛杖」を担いで参道を歩き、拝殿前に奉納していました。

この開山式は、去年は新型コロナウイルスの影響で規模を縮小したということで、3年ぶりにほぼ例年通りの内容となりました。

富士宮市観光協会の小川登志子会長は「本格的な開山式を3年ぶりに開くことができてうれしく思う。新型コロナウイルスの感染対策には地元の観光関係者も十分気をつけて対応していきたい」と話していました。

静岡県側の3つの登山道は、夏山シーズンを終えたことし9月10日に閉鎖されます。