電動キックボードでの飲酒運転防止呼びかけ 東京 渋谷

手軽な交通手段として利用が広がっている、電動キックボードによる飲酒運転などの違反が相次いでいるとして、警視庁と業界団体は4日、都内の貸し出し場所の周辺にある飲食店をまわり、飲酒運転の防止への協力を呼びかけました。

東京 渋谷区で行われた4日の呼びかけには、警視庁の警察官や業界団体の「マイクロモビリティ推進協議会」の担当者、合わせておよそ20人が参加しました。

電動キックボードは原付きバイクなどとみなされ、公道を走る際は運転免許が必要ですが、飲酒運転などの違反が相次いでいるということです。

参加者たちは貸し出し場所の周辺にある飲食店をまわり、店長などにチラシを配ったうえで、来店する客に電動キックボードを利用していないか確認するなど、飲酒運転の防止への協力を呼びかけていました。
警視庁によりますと、都内ではことしに入ってから電動キックボードによる飲酒運転で先月までに23人が検挙されています。

こうした状況を受けて、事業者の中には渋谷や六本木などの繁華街で、週末の午前0時から5時まで貸し出しを制限する取り組みを始めたところもあるということです。
警視庁交通総務課の田中真実課長は「夏は飲酒の機会が増える時期なので、周知とともに取締りを強化していきたい」と話していました。