コメの価格は値下がり傾向 コンビニではブランド米おにぎりも

食料品の値上げが相次ぐ一方で、コロナ禍の外食需要の落ち込みの影響などでコメの価格は値下がり傾向にあります。小売各社の間では割安感があるコメに関連する商品の販売を強化する動きが相次いでいます。

このうちコンビニエンスストア大手のローソンは今月から全国各地のブランド米を100%使ったおにぎりを発売します。

価格は、これまで販売している業務用のコメなどで作るおにぎりとほぼ同じ水準に抑えるということです。

会社では、今月から1年間のおにぎりの販売額がコロナ禍の前より15%増えると見込んでいて、竹増貞信社長は「商品の運搬や包装資材の費用は上がっているが、おにぎりの主な原料の価格は安定しているので需要を喚起していきたい」と話しています。

また、首都圏に展開するスーパーの「オーケー」は、去年から1袋当たりのコメの量を10%増やし、価格を据え置いて販売していましたが、ことし5月以降は一部の商品で値下げも行っています。

総務省が発表したことし5月の消費者物価指数で「米類」の指数は去年の同じ月を5.9%下回り21か月連続で低下しています。

小売業界の間では割安感があるコメの需要が拡大すると見込んで販売を強化する動きが相次いでいます。