参院選前に学生が ポスターで若い世代の投票行動の動機調査

来月10日に投開票が行われる参議院選挙を前に、若い世代に関心を持ってもらおうと、千葉市の大学では学生たちがみずからポスターを作り、どのような呼びかけが投票行動に結び付くのか調査を行いました。

千葉市にある淑徳大学の公共政策のゼミでは、参議院選挙前の教育の一環で、学生たちが選挙での投票を呼びかける6種類のポスターを作りました。

できたポスターは、投票するとテーマパークの割り引きが受けられることをアピールする内容や、働く世代が高齢者を支える少子高齢化を表現した内容などで、およそ260人の学生を対象に、どのポスターを見ると投票に行こうと思うかを調査しました。

その結果、割り引きなど経済的な動機づけがある内容のポスターを選んだ学生が多かったということです。

調査を行った男子学生は「選挙は誰に投票していいのか正解がわからないので難しいイメージです。目に見えるインセンティブがあるほうが投票に行きやすいです」と話しています。
淑徳大学の矢尾板俊平教授は「調査で学生たちは経済的なインセンティブを選択しましたが、本来であれば、政治を自分のこととして考えてほしいと思っています。学生たちにこうしたメッセージが届くよう授業を続けていきたい」と話しています。