大谷翔平 満塁ホームランなど2打席連続ホームラン MLBで99本に

大リーグ、エンジェルスの大谷翔平選手が、レイズ戦にフル出場し、2打席連続でホームランを打ち、このうち1本は、自身初めての満塁ホームランとなりました。

前の試合ではチームの逆転サヨナラ勝ちに貢献した大谷選手は、9日、本拠地のカリフォルニア州アナハイムで行われたレイズ戦に3番・指名打者で先発出場しました。

大谷選手は、1回の第1打席でライトフライとなったあと、1点を追う4回、1アウト一塁の第2打席では初球の変化球を打ちました。

右中間のフライとなりましたが、相手の守りがボールを見失っている間にセンターの前にボールが落ちてヒットとなりました。

このあと後続のバッターにスリーランホームランが出て、エンジェルスは、この回に3対1と逆転しました。

6回には前を打つトラウト選手のツーランホームランで5対1とリードが広がった直後、大谷選手は第3打席で再び初球をとらえ、左中間へ今シーズン5号のソロホームランを打ちました。

ホームランは先月29日以来10試合ぶりで、本拠地で打ったのは今シーズン初めてです。

さらに7回、ノーアウト満塁で迎えた第4打席では、甘く入ったボールを捉えて、再び左中間へ6号満塁ホームランを打ちました。

満塁ホームランは、プロ野球 日本ハム時代を含めて自身初めてで、大谷選手はこれが大リーグ通算99本目となって、節目の100号まであと1本としました。

大谷選手は、4打数3安打5打点の活躍でした。

エンジェルスはこの試合でソロホームラン、ツーラン、スリーラン、満塁ホームランと4本を積み重ねて、11対3で快勝しました。

大谷 通算100号「あすの試合で打って早めに超えたい」

大谷選手はキャリア初の満塁ホームランについて「自分の中ではもう打っているものだと思っていた。本拠地でホームランが出ていないところで、もちろんモヤモヤはあったので、早めに1本出したいと思っていた」と振り返りました。

この試合の2本で通算100号まであと1本としたことには「早く達成したい。できればあすの試合で打って早めに超えたい」と意欲を見せました。

エンジェルスに加入して今が一番楽しいかと聞かれると「そうですね。バッティングであまり結果が出ていないが、やっぱり勝つに越したことはないしチームが勝てば気持ちいい。今の状態が続くように頑張って、悪くなった時はまたふんばれるようにしたい」と地区首位に立つチーム状況に充実感をにじませていました。

また、この試合で自身もホームランを打ったチームの中心バッター、トラウト選手は大谷選手のバッティングについて「逆方向への打球、あれこそ翔平らしい打球だ。満塁ホームランが初めてだとは知らなかったが、きっとこれからもっと打つよ」と笑顔を見せていました。

日本ハム時代を通じて初の満塁ホームラン

大谷選手の満塁ホームランはプロ野球 日本ハム時代を通じて自身初めてで、1試合2本のホームランを打ったのは今シーズン2回目、通算で自身8回目です。

大谷選手はこれで大リーグ通算のホームラン数を99本とし、松井秀喜さん、イチローさんに続く日本選手3人目の大リーグ通算100号まで、あと1本と迫りました。

この試合、6回の5号ソロホームランは相手の左ピッチャーの130キロのカットボールを振り抜いて左中間スタンドに運び、打球速度は176キロ、飛距離は124メートルでした。

大谷選手のホームランは先月29日のホワイトソックス戦以来10試合ぶりで、実に42打席ぶりの1本となりました。

7回の6号満塁ホームランは再び左中間へ、打球速度176.7キロ、飛距離125.8メートルの打球を運び、球場はこの日一番の歓声に包まれました。

チームのホームランと同じ数だけ帽子にシール

エンジェルスでは今シーズン、ホームランを打った選手がベンチに戻った際に白いカウボーイハットをかぶせるパフォーマンスを行っていますが、この試合からチームのホームランと同じ数だけ帽子にシールが貼られるようになりました。

シールは青地にエンジェルスの赤いロゴマークが入った丸いもので、白い帽子の周りにきれいに並べて貼られています。

チームの雰囲気をもり立てる役目の「クオリティー・コントロール・コーチ」を務めるティム・バスさんによりますと、チームのホームラン数と同じ数のシールが帽子に貼られているということで、エンジェルスはこの試合で大谷選手の2本を含め合わせて4本のホームランが出たため、シールも4枚追加されるということです。

エンジェルスはここまで31試合を終えてチームのホームラン数が大リーグトップの40本となっていて、好調な打線とともに帽子のパフォーマンスも定着しています。

また、本拠地のエンジェルスタジアムでは白いカウボーイハットをかぶって観戦する人の姿も見られ、ファンの間でも新たな応援スタイルとして早速受け入れられています。