沖縄本土復帰50年 国立公文書館で“公文書でたどる特別展”

沖縄が本土に復帰してから来月で50年となるのを前に、返還交渉や復帰後の沖縄の歩みを公文書などからたどる特別展が東京 千代田区の国立公文書館で開かれています。

特別展では、1971年6月に日米両政府が調印した沖縄返還協定の原本など公文書を中心に、国立公文書館が保管している沖縄関連の資料、およそ40点が展示されています。

沖縄返還に取り組んだ佐藤栄作元総理大臣の日記もあり、1969年11月、交渉のためにアメリカに向けて出発した日の日記には、前日の夜、反対運動に参加していた学生らが逮捕されたことや、総理大臣官邸からヘリコプターで羽田空港に向かったことが記されていて、当時の緊迫した状況がうかがえます。
また復帰に伴う法整備や復帰後の振興に関する公文書も展示され、ダム建設についての当時の建設省の文書には、沖縄本島の水不足の状況や、それをどのように解消しようとしたのかが記されています。
国立公文書館の鈴木隆春公文書専門官は「公文書などから沖縄の歴史を知るとともに、本土との関係や人々の思いを考えるきっかけにしてほしい」と話していました。

この企画展は、6月19日まで東京 千代田区の国立公文書館で開かれています。

期間中は無休で、入場は無料です。