航空需要の回復を受けて成田空港の到着ロビーは、首からカメラを下げたりスーツケースを持ったりした多くの外国人などでにぎわっていました。
東京出入国在留管理局成田空港支局によりますと1日あたりの入国者数は3月下旬から、コロナ禍前の2019年とほぼ同じ水準になっているということです。
外国人観光客の増加に加え、留学生や、日本で働き始める外国人の入国が多いことも影響しているとみていて、第2ターミナルの入国審査エリアでは到着便が重なると混雑が激しくなっていたということです。
これまではコロナ禍の旅客の減少で2つある入国審査のエリアの片方を閉鎖していましたが、6日から3年ぶりに再開させる措置をとったということです。
シンガポールから夫婦で観光に訪れた男性は、「日本が大好きですがコロナで来ることができなかった。京都の天橋立を見に行くのが楽しみです」と話していました。
また、カナダから到着した男性は「日本に来るのは4年ぶりです。日本は食べ物もおいしくて人も親切で、また来られるようになってとてもハッピーです」と話していました。
大型連休 ”予想上回る出足の早さ” 外国人観光客でにぎわいも
新型コロナの行動制限や水際対策が緩和され、観光地には外国人観光客のにぎわいがもどっています。
大型連休まではまだ3週間ありますが、担当者の予想を上回る早さで予約が伸びている宿泊施設もあります。
成田空港 コロナ前とほぼ同水準に
外国人観光客で満室も
都内のホテルでは外国人の個人観光客で連日、満室のところもあります。
インバウンドの受け入れも積極的に進めている東京・浅草にあるホテルでは3月以降、連日ほぼ満室の状態で、クロークには宿泊客の多くのスーツケースが預けられ、チェックインの時間には外国人観光客が次々に訪れていました。
ブラジルから訪れた女性は「日本が好きで、初めて訪れました。価格もちょうど良いですね」と話していました。
また、デンマークから各国を回っているという男女は「ベトナムやタイに比べると価格は少し高いけど、街でランチを食べたらデンマークより安かったです。さまざまな体験をしたい」と話していました。
インバウンドの受け入れも積極的に進めている東京・浅草にあるホテルでは3月以降、連日ほぼ満室の状態で、クロークには宿泊客の多くのスーツケースが預けられ、チェックインの時間には外国人観光客が次々に訪れていました。
ブラジルから訪れた女性は「日本が好きで、初めて訪れました。価格もちょうど良いですね」と話していました。
また、デンマークから各国を回っているという男女は「ベトナムやタイに比べると価格は少し高いけど、街でランチを食べたらデンマークより安かったです。さまざまな体験をしたい」と話していました。
このホテルはベッドや壁にマンガに出てくる擬音をあしらった柄を使うなど外国人客の取り込みを期待して3年前に開業しました。
しかし、コロナ禍の影響が直撃して休館したり、宿泊料金を3000円台としたりした時期もあったということです。現在は当初想定していた価格に近い1泊1万円前後まで引き上げているということです。
しかし、コロナ禍の影響が直撃して休館したり、宿泊料金を3000円台としたりした時期もあったということです。現在は当初想定していた価格に近い1泊1万円前後まで引き上げているということです。
大型連休 “出足早い”
大型連休も、想定を上回る予約の伸びですでに7割以上となり、去年の同じ時期と比べ、2倍以上のペースだといいます。
外国人観光客も多いほか、半数以上が国内観光客だということです。
外国人観光客も多いほか、半数以上が国内観光客だということです。
阿良友香理 総支配人は「大型連休の予約状況は去年とは大きく異なっています。ホテルの料金は去年の秋以降、外国人旅行客も増えてきた中、少しずつ上がってきています」と話していました。
都心からも比較的近く、毎年多くの観光客が訪れる群馬県の草津温泉。
観光協会などによりますと、去年に比べ大型連休の予約は早いということです。
100余りの客室がある旅館でも、先月以降満室が続いていて、大型連休も現時点でおよそ9割が埋まり、去年に比べて早いということです。大型連休にあわせて改装した部屋もあり、これまで打撃を受けた売り上げの回復につなげたい考えです。
観光協会などによりますと、去年に比べ大型連休の予約は早いということです。
100余りの客室がある旅館でも、先月以降満室が続いていて、大型連休も現時点でおよそ9割が埋まり、去年に比べて早いということです。大型連休にあわせて改装した部屋もあり、これまで打撃を受けた売り上げの回復につなげたい考えです。
人手不足に懸念も
一方、課題なのは働き手の不足です。新型コロナの影響で減らした従業員の数はまだ戻りきっていないということです。
宿泊客が増えると、宴会場での飲み物の提供などでこれまでより時間がかかってしまうなどの影響もあるため、予約や営業担当の社員も応援に入るなどして対応しているということです。
宿泊客が増えると、宴会場での飲み物の提供などでこれまでより時間がかかってしまうなどの影響もあるため、予約や営業担当の社員も応援に入るなどして対応しているということです。
予約業務を担当する柿沼雅希さんは「去年はギリギリで満室になりましたがことしはけっこう早い段階で満室になった状況で、連休でみなさん一緒に出かけようという人が多いという気がします。従業員の不足による課題はありますがお客様に楽しんでもらえるよう全力を尽くします」と話していました。
場所と期間 “ずらし”で楽しんで
航空・旅行アナリストの鳥海高太朗さんは大型連休の国内の人出について去年がコロナ前と比べると、おおむね7割ぐらいの状況だったのに比べると、ことしは宿泊施設の予約状況からみるとコロナ前と同等か、場所によっては上回るような可能性もあるとしています。
また、宿泊施設の値段は去年と比べると3割~5割程度上がっていて、中には2倍以上というところもあるということです。
各地で混雑が予想されることしの大型連休。
鳥海さんが楽しむためのキーワードとして挙げているのは「ずらし」。コロナ禍とは異なり、混雑を避けるためにずらすということです。
まずは場所。例えば宿泊施設なら、都市部や人気の観光地から電車で20~30分離れた場所まで探すとまだ、空き室はあり、比較的手ごろな価格で予約できるということです。
そして期間も。大型連休前半のほか5月1日や2日は、コロナ前の水準より安く泊まれる場合もあるとしています。
また、ことしは公園で行われる“フードフェス”などのイベントも各地で再開する予定だということでこうしたものも参考に、楽しく過ごして欲しいとアドバイスしています。
鳥海さんは「例えば連休の前半で1~2泊して、後半は、日帰りで楽しめるイベントに出かけるというのもいいと思います」と話していました。
また、宿泊施設の値段は去年と比べると3割~5割程度上がっていて、中には2倍以上というところもあるということです。
各地で混雑が予想されることしの大型連休。
鳥海さんが楽しむためのキーワードとして挙げているのは「ずらし」。コロナ禍とは異なり、混雑を避けるためにずらすということです。
まずは場所。例えば宿泊施設なら、都市部や人気の観光地から電車で20~30分離れた場所まで探すとまだ、空き室はあり、比較的手ごろな価格で予約できるということです。
そして期間も。大型連休前半のほか5月1日や2日は、コロナ前の水準より安く泊まれる場合もあるとしています。
また、ことしは公園で行われる“フードフェス”などのイベントも各地で再開する予定だということでこうしたものも参考に、楽しく過ごして欲しいとアドバイスしています。
鳥海さんは「例えば連休の前半で1~2泊して、後半は、日帰りで楽しめるイベントに出かけるというのもいいと思います」と話していました。