雪に覆われた15アールの畑には5000個ほどのキャベツが収穫されずに残されていて、参加した人たちは、スコップで雪を掘り返し一つ一つ収穫していました。
このキャベツは去年の秋ごろには収穫できるほどの大きさに育っていましたが、そのまま雪の下で冬を越させることで寒さに耐えようと糖分が蓄えられて甘みが増し、シャキシャキとした食感が楽しめるということです。
親子で参加した30代の女性は「子どもにもいい経験になると思って参加しました。宝探しのようで楽しかったです」と話していました。
催しを企画した団体の金子拓雄会長は「少子高齢化が進む地域の交流人口を増やしたいと思い、始めました。寒さに耐えるためにえぐみが取れて甘くなったキャベツを味わってほしい」と話していました。
“甘み増す” 雪下で越冬のキャベツ収穫の催し 秋田 由利本荘
雪の下で保存することで甘みが増したキャベツを収穫する催しが秋田県由利本荘市で行われました。
この催しは農業体験を通じて地域の活性化につなげようと地元の農家などでつくる団体が毎年行っていて、5日は由利本荘市の畑に県内各地からおよそ270人が集まりました。