話したことばを自動で文字に デフリンピックへ実証実験 東京

2025年に東京で開催される、聴覚障害のある人たちのスポーツの国際大会「デフリンピック」に向けて、話したことばを自動で文字にして画面に表示する技術の実証実験が行われました。

実証実験は、東京 足立区の東京武道館で開催されている聴覚障害のある人たちの空手大会で行われました。

会場の受付には、話したことばが自動で文字になるディスプレイとタブレットが設置され、受付の担当者が会話すると、そのことばを認識して、画面に文字で表示されました。
大手印刷会社などが開発した技術で、東京都は、再来年の2025年に東京で開催される、4年に1度開かれる「デフリンピック」での導入を検討しています。

利用した40代の男性は「手話ができない人ともコミュニケーションをとれてよかったです。顔を見ながら会話できて、表情もわかりました。通訳がいない場所などに設置してほしいです」と話していました。

東京都生活文化スポーツ局スポーツ総合推進部、萬屋亮 事業推進担当課長は、「デフリンピックでは、訪れた人たちがいつでもどこでも誰とでもつながれるようにしたいと考えています。利用者の意見を踏まえて、導入に向けて進めていきたいです」と話していました。