ベルリン映画祭に新海誠監督のアニメ「すずめの戸締まり」出品
来月、開幕する世界3大映画祭の1つ、ベルリン国際映画祭で、最優秀作品に当たる「金熊賞」を競うコンペティション部門の出品作が発表され、新海誠監督のアニメーション映画「すずめの戸締まり」がノミネートされました。
ドイツで開かれるベルリン国際映画祭は、カンヌ、ベネチアと並ぶ世界3大映画祭の1つで、ことしで73回目を迎えます。
最優秀作品に当たる「金熊賞」を競うコンペティション部門の出品作が23日発表され、日本からは新海誠監督のアニメ映画、「すずめの戸締まり」がノミネートされました。
この作品は、東日本大震災をモチーフに幼いころ震災を経験した女子高校生、鈴芽が災いの元となる“扉”を閉じるため日本各地を巡りながら自身の過去と向き合い、成長していく冒険物語です。
日本のアニメ映画がベルリン国際映画祭のコンペティション部門にノミネートされるのは、2002年に「金熊賞」を受賞した宮崎駿監督の「千と千尋の神隠し」以来、21年ぶりです。
新海誠監督は、「『すずめの戸締まり』は、12年前に日本で起きた巨大な出来事が物語の根底にあります。この映画が海外の観客にどのように映るのか、なにが伝わり、なにが伝わらず、なにを共有し得るのか。それを自身の耳目で確かめる好機をいただけたと考えています」などとコメントしています。
ベルリン国際映画祭は、現地時間の来月16日から26日まで開かれます。