年末年始 成田空港の出入国者数 54万人余 コロナ前の半数程度
先月から今月にかけての年末年始に成田空港から出入国した人は、合わせて54万9000人余りで、コロナ禍で大幅に減少した状態から一定の回復はみられたものの、コロナ前の2019年度と比べると半数程度にとどまりました。
東京出入国在留管理局成田空港支局のまとめによりますと、先月23日から今月3日までの12日間に成田空港から出入国した人は、速報値で54万9000人余りでした。
1年前の同じ時期については、新型コロナの影響で人の行き来が大幅に減少したとして、出入国者数が公表されていませんでしたが、2年前は3万6000人余りだったのに比べると一定の回復はみられています。
ただ、コロナ前の2019年度の同じ時期は103万人余りで、その半数程度にとどまっています。
国籍で見ますと、外国人が38万人余りなのに比べ日本人は16万人余りで、2019年度はいずれも50万人台だったのに対して、日本人の出入国者数の回復が鈍くなっています。
最も利用者数の多かった路線は、ハワイやグアムを含むアメリカで、次いで韓国、台湾、ベトナム、タイなどとなっています。
東京出入国在留管理局成田空港支局は「去年10月から入国者数の上限が撤廃されるなど日本の水際対策が大幅に緩和され、外国人の出入国者数は増えたが、日本人が少ないのは、円安やコロナ禍が続いていることが影響しているのではないか」としています。