バレンタインデー前にチョコも値上げ 価格維持に店もあれこれ
物価高が続く中、来月のバレンタインデーを前にチョコレートの価格も上がっています。都内の販売店の中には、価格を維持するために原材料を変えるなど工夫をしているところがあります。
東京 港区でチョコレートの販売を専門で行っている店では、1つ数百円のものから1万円を超える詰め合わせなど、およそ50種類の商品を扱っています。
しかし、円安などを背景にした原材料や輸送価格の上昇の影響を受けて、去年10月、税抜き200円で販売していたトリュフチョコレートを230円にするなど全体の8割から9割の商品を最大で15%値上げしました。
店では、これ以上の値上げを防ぐため、来月のバレンタインデーを前に、一部の商品については量を減らしたり、輸入コストがかかる外国産の材料を国産に変えたりすることで、価格の維持に努めているということです。
10日に発表された東京23区の12月の消費者物価指数では、生鮮食品を除いた指数が、前の年の同じ月と比べて4.0%上昇し、チョコレートは9.2%上昇しました。
販売店を運営する会社で営業本部長を務める安留成行さんは、「なるべく値上げをしないよう中身や材料を見直す努力をしました。美しいチョコレートでバレンタインを楽しんでほしいです」と話しています。