来年1~3月 日本海側は雪の量が多くなるおそれ 気象庁長期予報
気象庁は20日、来年1月から3月にかけての気温や雪などの長期予報を発表しました。日本海側では雪の量が多くなるおそれがあります。
気象庁が発表した来月からの3か月間の予報によりますと、来月を中心に冬型の気圧配置が強まる見込みで、期間を通した降雪量は、北日本と東日本、それに西日本の日本海側で「平年並みか多い」と予想されています。
南米・ペルー沖の海面水温が平年より低くなる「ラニーニャ現象」が来月にかけて続く可能性が高く、偏西風が日本付近で南に蛇行して寒気が流れ込みやすくなるためではないかとしています。
日本付近は寒気の影響を受けやすく、平均気温は、来月は全国的に「平年並みか低い」と予想され、その後、2月は北日本から西日本では「ほぼ平年並み」と見込まれていますが、沖縄・奄美は寒気の影響が続き、「平年並みか低い」と予想されています。
また、気象庁は20日午後開いた記者会見で、これから年末年始にかけての天候の見通しに触れ、22日から25日ごろにかけて冬型の気圧配置が再び強まるため、北日本から西日本の日本海側を中心に寒気などの程度によっては警報級の大雪となる可能性があると説明しました。
さらに、今月28日から来月3日ごろにかけても冬型の気圧配置が予想され、大雪となるおそれがあるとして最新の情報に注意するよう呼びかけました。
気象庁異常気象情報センターの楳田貴郁所長は「年末年始で帰省したり旅行したりする人もいると思うが、大雪となれば交通渋滞となってしばらく身動きが取れなくなることもある。大雪の可能性が高い日が続くということを頭に入れ、雪の予想など直前の気象情報をよく確認してほしい」と話していました。