「全国旅行支援」年明け以降も継続へ 割り引き率は20%に

観光需要の喚起策「全国旅行支援」について、斉藤国土交通大臣は、新型コロナの感染状況を見極めたうえで年明け以降も継続することを明らかにしました。

旅行代金の割り引きを受けられる「全国旅行支援」は、コロナ禍で打撃を受けた観光業界を支援するため先月から実施され、期間は当面12月下旬までとされていました。

斉藤国土交通大臣は25日の閣議のあとの会見で、新型コロナの感染状況を見極めたうえで「全国旅行支援」を年明け以降も継続することを明らかにしました。観光需要の高い年末年始は対象にはならないということで、年内は12月27日の宿泊分までとして、年明けの開始時期は今後決めるとしています。

旅行代金の割り引き率は現在40%となっていますが、年明け以降は20%に引き下げます。
割り引きを受けられる金額の上限も年明け以降は引き下げられ、
▽宿泊と交通機関での移動がセットになった商品は、1人1泊当たり5000円に
▽日帰り旅行などは、1人当たり3000円になります。

また、土産物店などに使えるクーポン券は原則電子クーポンとし、1人当たり、
▽平日は2000円分、
▽休日は1000円分を受け取ることができます。

斉藤大臣は「観光需要は回復しつつあるが、コロナ前の水準にはまだ戻っていない。観光はこれからの日本経済の柱となるべき産業で、地域振興としても大変重要だ。しっかり支援をしていきたい」と述べました。