コロナ陽性報告も高速バス運転させる バス会社処分 近畿運輸局

兵庫県丹波篠山市のバス会社が、運転手から新型コロナウイルスの陽性反応が出たと報告を受けていたにもかかわらずそのまま乗務させていたことが分かり、近畿運輸局はこの会社に対して、一部のバスを30日間の使用停止処分としました。

処分を受けたのは丹波篠山市に本社があり、高速バス事業を行う「サンシャインエクスプレス」です。

この会社は、ことし8月、東京発大阪行きの夜行バスの運行前に、運転手から「新型コロナの陽性反応が出た」という報告を受けたにもかかわらず、そのまま乗務させていたということです。

近畿運輸局は、道路運送法に違反する行為があったとして、このバス会社に対して11月28日から30日間、バス3台を使用停止の処分としました。

近畿運輸局によりますと、このバスの乗客で実際に感染が確認された人がいたかどうかは分からないとしています。

「サンシャインエクスプレス」は「お盆の時期だったため代わりの人を手配することが難しかった。感染した運転手も自覚症状はなく、運転席と客席の間もカーテンで仕切られていたことから大丈夫だと判断してしまったが、あってはならないことで、大変申し訳ない。チェック体制を強化し、再発防止に努めたい」と話しています。