首里城 正殿再建の起工式 3年前に焼失 令和8年秋の完成目指す
3年前の火災で焼失した那覇市の首里城の正殿が令和8年の秋ごろの完成を目指して再建されることになり3日、起工式が行われました。
那覇市の首里城は3年前の10月31日の未明に起きた大規模な火災で7棟が全焼し、再建に向けた工事が進められています。
このうち最も主要な宮殿にあたる正殿の再建工事が行われることになり3日、首里城で国や県の関係者などおよそ240人が出席して起工式が行われました。
式では、岡田沖縄・北方担当大臣が「首里城は沖縄の歴史と文化が凝集した沖縄の象徴で県民の心のよりどころだ。責任を持って復元に取り組んでいく」とあいさつしました。
そして、祝い事などの幕開けで披露される琉球舞踊の「かぎやで風」が披露されました。
このあと、工事の安全を祈願する「ノミ入れ式」が行われ、再建に使われる沖縄本島北部の国頭村から運ばれた木材にノミを入れ、くす玉を割って祝いました。
内閣府沖縄総合事務局によりますと、首里城の正殿の再建工事は今年度中には着手し、総工費およそ120億円をかけて令和8年秋ごろの完成を目指すということです。