カプセルトイが人気!新型機投入など事業拡大に向けた動き

工夫を凝らしたさまざまな商品をカプセルに入れて販売するカプセルトイの人気が高まるなか、新型の機械を新たに投入するなど販売機メーカーも事業の拡大に向けた戦略を強化しています。

11月から店頭に並ぶ新型のカプセルトイの販売機は、現金とスマートフォン決済の両方に対応したのが特徴です。

販売機に表示されているQRコードをスマートフォンで読み取る方式を採用し、販売機側には読み取りなどの機能が必要ないことから、製造コストも抑えることができるとしています。

さらに、国内だけでなく海外の決済ブランドに対応し、外国人観光客の利用も想定しています。

メーカーでは、来年度までに全国100店舗での導入を計画しています。

「バンダイ」のベンダー事業部の五十嵐達志さんは「キャッシュレスと現金のどちらでもストレスなくより幅広い人に購入してもらえるよう開発した。海外展開も視野にある」と話しています。

一方、外国人観光客向けの販売をさらに強化しようという動きもあります。
タカラトミーアーツは、9か国語の案内表示を備えた販売機をこれまでの空港に加え、鉄道の駅や商業施設などにも広げる方針です。

カプセルトイは、工夫を凝らしたさまざまな商品が登場し、子どもだけでなく大人や外国人にも人気が高まっていて、事業の拡大に向けたこうした動きはさらに加速しそうです。

市場規模 昨年度は450億円で過去最高

日本玩具協会によりますと、カプセルトイの市場規模は2010年代半ばごろまでは少子化の影響などもあり、300億円前後でほぼ横ばいとなっていましたが、ここ数年は大きく伸びて、昨年度は450億円と過去最高となりました。

市場規模の拡大は、工夫を凝らしたさまざまなカプセルの中身が登場してSNS上で話題になるなど大人のファンが増えたことや、外国人観光客の間でも日本の文化として話題となったこと、さらに新型コロナウイルスの感染拡大で、無人で商品を売ることができる手軽な販売機として、導入が進んだことも背景にあるとみられています。