ウクライナ議員団“日本が戦争や震災から復興したように再建”

来日しているウクライナ議会の議員団が帰国を前に記者会見を開き、「日本が戦争や震災から復興したようにウクライナをよりよい状態に再建したい」と述べ、今回の訪問で得た日本の知見なども生かして復旧や復興を目指す考えを示しました。

ウクライナの議員団は、ことし2月にロシアによる軍事侵攻が始まって以降初めて今月15日に来日し、国会議員や日本政府の関係者らと面会を重ね、26日帰国するのを前に都内で記者会見を開きました。

議員団の代表をつとめるハリーナ・ミハイリュク氏は「日本は、信頼できるパートナーであり感謝している」と述べ、日本の各方面からウクライナへの支援を続ける意向が示されたとして謝意を表しました。

そのうえで「エネルギーインフラの40%が破壊され、冬を乗り越えるために発電機などが必要だ」と述べ、冬を迎える市民の生活支援や街の復旧に向けた経済協力などを訴えました。

また、ことし5月に激戦の末、ロシアに掌握された東部マリウポリ出身のヤロスラフ・ジェレズニャク議員は「戦争に勝ったあと再び日本を訪問して再建計画を議論したい。日本が戦争や震災から復興したように、ウクライナをよりよい状態に再建したい」と述べ、今回の訪問で得た日本の知見なども生かして復旧や復興を目指す考えを示しました。