デジタルアートの人材育成や情報発信の拠点オープン 東京 渋谷

デジタル技術を使った芸術「デジタルアート」の人材育成や情報発信を担う都の拠点施設が東京・渋谷区に開設され、23日、オープニングセレモニーが行われました。

都が渋谷区に開設したのは「シビック・クリエイティブ・ベース東京」と名付けられた施設です。

オープニングセレモニーでもデジタル技術が使われ、小池知事の「アバター」が登壇し、あいさつしました。

この施設は「デジタルアート」を担う人材育成を進めるため、都などが行う公募で選ばれたアーティストに貸し出され、制作費の支援や専門家の助言を受けながら創作活動ができるということです。

また、作品の展示やイベントを行うスペースもあり、幅広い世代にデジタルアートを発信する拠点としての役割も期待できるとしています。

東京オリンピックの開会式でドローン演出をしたチームの一員の野老朝雄さんは「活動を行う場が少ないデジタルアートのアーティストにとってとても貴重な場所になる」と期待を寄せていました。

東京都の生活文化スポーツ局の富山由衣デジタル推進担当課長は「この場所から生み出されたデジタルアートという新しい芸術を町中に展開していくことで、新たな東京の魅力を作り出したい」と話しています。