東京国立博物館 創立150年の特別展 所蔵の国宝89点すべて公開

東京国立博物館で所蔵している国宝89点をすべて公開する特別展が、18日から始まるのを前に、17日に関係者向けの内覧会が行われました。

この特別展は、東京国立博物館が、ことし創立150年となるのを記念して開かれるもので、期間中、展示を入れ替えながら、博物館が所蔵するすべての国宝89点が公開されます。

このうち、
▽国宝の「松林図屏風」は、安土桃山時代の絵師、長谷川等伯が描いたもので、日本の水墨画では最高傑作とも言われています。
また、
▽源頼光が酒呑童子を斬ったと伝えられる太刀「童子切安綱」など、国宝の刀剣19振りも展示されます。
このほか、特別企画として超高精細の8Kカメラで撮影した文化財を最新のデジタル技術で再現した展示も行われ、400年前の京の町並みを描いた国宝「洛中洛外図屏風(舟木本)」の映像などを見ることができます。

東京国立博物館の研究員、佐藤寛介さんは「89点の国宝の実物と対面し、見比べることができる得難い機会なので、実物が放つオーラを感じ取ってほしいです」と話していました。

「国宝東京国立博物館のすべて」は、18日から12月11日まで開かれます。